鳥図明児(ととあける)の2008コレクション「ゴアの家々2」 (c)Toto Akeru (Akeru Barros-Pereira) All Rights reserved. |
思い出 Velsao かつて華やかだった屋敷も 今は屋根が落ち、 ドアも窓も幾枚かを残すばかり。 泣かないで。 私がかつての姿を描いてあげる。 |
空色を愛す Cansaulim 200年近く、 白い家は空色のポーチを巡らせ、 庭の木々と語るのを 日課としてきた。 |
ゴアのロマンス 桃色の花が咲くと 屋敷は思い出す。 主は桃色のドレスをまとい、 青色のポーチに立っていた。 |
レンガの家 Benaulim 昼下がり、 脇の小道に 椰子の木やブ レッドフルーツの 木の陰が落ちる。 |
ポーチの椅子 Cansaulim 椰子の木に囲まれて こじんまりとした家があり、 ポーチでは椅子が主を待っていた。 その家はもうない。 (*This painting is owned by Museum Houses of Goa.) |
雄鶏の田舎家 Cansaulim 毎朝雄鶏は屋根のてっぺんで体を反らす。 緑の窓は生い茂る草木が好きだ。 誰かが住んでくれるといいな、と思う。 (*This painting is owned by Museum Houses of Goa.) |